お知らせと読みもの

2026/06/25 15:45


いつもお世話になっているカワムラレザーさんに、Luccaで扱っている革のタンナーについてお話を伺いました。


イタリアにはタンナーと呼ばれる革を作る業者が1,000社近くあるそうです。


その中で僕が扱っているのは、トスカーナ州サンタ・クローチェ地区にあるロスティバーレ社というタンナーの革です。


革はもともと牛の「皮」。

初めはもちろん毛が付いていて、その皮を僕たちが普段使っているような「革」にする工程を「鞣し(なめし)」といいます。


ミモザや栗などの植物から抽出したタンニンを使い、時間をかけて鞣しを行っています。


さらに、鞣しの際に必要な材料も、海水から作った塩や魚油など、昔から受け継がれてきた天然素材にこだわったレシピを今も用いているそうです。


天然由来の材料は人工的に作られたものより高価ですし、品質も安定しにくいという難しさがあります。


それでも自然由来の素材にこだわり、安定した高品質の革を作り続けている実直なタンナーなのです。

また、原皮にはスイス・アルプス山脈で放牧されて育った牛の皮を使用しているそうです。


食肉用の副産物として得られるもので、ストレスが少なく、原皮としては一般的に最も質が高いと言われています。


為替の影響もあって革の価格は年々上がっていますし、どんなに良い原皮でも傷や虫刺されなどで製品に使えない部分は当然あります。


仕入れをするたびに、想像以上の金額に「ウッ…」となります。


それでも、伝統を守りながら天然由来の素材にこだわる姿勢や、誠実なものづくりの話を聞いていると、この革を使い続けたいなと思いました。


これからもこの良い革を形にして、できるだけ手に取りやすい価格でお届けし、植物タンニン革の良さを広めていければと思います。